「SDガンダムフォース」はアメリカでのTV放送向けの企画としてスタートしました。当初から、武者や騎士たちを含む、魅力的なSDキャラがたくさん出てくるものにしたいと構想していましたが、物語の導入時の舞台としては、武者や騎士の世界ではなく、現実の世界と感覚的に近い未来都市を選びました。そこにいる主人公として、少年シュウトと未来科学で造られたロボットとしてのSDガンダムを据えました。
その主役ガンダムの元ネタとして選んだのが、90年代の「SDコマンド戦記 Gアームズ」というシリーズに出ていた、「キャプテンガンダム」でした。当時、僕自身が担当していたシリーズだったのでキャラをいじりやすかったし、
何より思い入れもありましたので・・・
少年や仲間たちとのふれあいで成長していく純粋なキャラクターとして、そしてオプション武装によってバージョンUPしていくメカとしての魅力が、アツい番組スタッフの手によって、絶妙なバランスで描かれたのではと思います。
モビルシチズンモード
第一話にて、多くの方々に衝撃を与えてしまった、「素顔」の出ているキャプテンです。いわゆる正義のヒーローのように、普段は「ガンダム」であることを隠している。というアイデアからの姿です。
ネオトピアにいるロボットたちをあらわす名称が必要だなと思い、S.D.G.の防衛用ロボを「モビルディフェンダー」、非戦闘員の一般市民ロボを「モビルシチズン」と呼称することにしました。(あまり定着しませんでしたが・・・)彼らは操縦されるロボットではないので、「モビルスーツ」じゃありませんからね。
◆進化の流れ◆
ヘビーウェポンキャプテンガンダム
オプション武装でバージョンUPしていくという、キャプテンガンダムの特徴が描かれた姿ですね。
Gアームズ時の設定である、ハーフトラック型の「ガンビークル」への変形が実現。
しかも、シナリオ上ではソウルドライブを奪われて感情表現を失った状態のキャプテンを、このガンビークルモードを使ってたくみに描いていただきました。
それをふまえての、コマンダーとの決戦時に見せた必殺技「獅子の牙!」の燃える展開!この一度きりの使用という貴重な見せ場です。もったいないけど、だからこその価値だと。
ガンビークルモード
キャプテンガンダム オプションV
シリーズ後半に突入して、マイナーチェンジをとげたキャプテンガンダムの姿です。同時に、モーションキャプチャーでのアクションを見せていく上での、新しい格闘戦用のアイテムが欲しいということで、棒術を使える「Vロッド」を設定しました。
2本のロッドがバックパック上にV字型に立っているということでの「オプションV」ですが、このネーミングから、アルファベット26文字に対応した26種のオプションが存在する・・・などと妄想していました。ちなみにシチズンモードのキャプテンは「オプションC」です。
ハイパーキャプテンガンダム オプションF
最終クールに入ってからのキャプテンのパワーアップ!「フルバーニアン」のオプション「F」です。
カトキハジメさんにデザインをしていただいたのですが、まさかカトキさんがSDガンダムを描かれるとは・・・キャプテンガンダム、幸せなヤツです。
ハイパーキャプテンガンダム オプションZ
ハイパーキャプテン用の最終決戦用オプションということでの「Z」です。専守防衛のS.D.G.としては、反則的なほどの重武装。だからこその最終「Z」装備ということで。
この武装オプションももちろんカトキさんのデザインです。これまでカトキさんが描いてきた、様々なガンダム用武装のカリカチュアとしての集大成的なイメージで描いていただいたのではと思います。
キャラクター紹介はSDガンダムフォース公式サイトでチェック!
|